膝(ひざ)の痛みについて
「膝の痛み」は、大きく三つに分類することが出来ます。
(1)変形性膝関節症
(2)リュウマチ等の内科的疾患
(3)靭帯や半月板損傷等の外傷性疾患
変形性膝関節症や靭帯や半月板損傷等の外傷性疾患がありますが、変形性膝関節症は、中高年以降の女性に多く、進行性の疾患で膝の痛みの中でも多く一般的な膝の痛みです。
初期症状は、朝起きたときや歩きだすときに膝の違和感を感じたり、膝の屈伸の時に痛みやこわばりを感じたりする程度ですが、進行すると膝の変形と関節拘縮、筋肉の衰えが起こり、日常生活に支障が出てきます。
大分いきいき整骨院では、この膝の痛みの改善に最善を尽くします。どうぞお気軽にご相談ください。
治療
治療は、基幹の型の後、膝の治療を施します。膝の治療は、大腿部の筋肉を横引き振張法等で緊張を取り、膝関節の動作転位の修正等を行い頑固な痛みでも日に日に改善します。
又、膝関節の痛みの場合、骨盤の歪みが関係している場合が多く、骨盤を調整することにより改善されるケースも珍しくありませんし、昨今、膝の痛みに対してテレビコマーシャルで磨り減った軟骨を補う健康食品が多く出回っていますが、関節や筋肉の症状に対しての手法で簡単に痛みが取れる事もあります。
今まで杖をついていた方が杖が要らなくなったり、しゃがんだり立ったりする動作が出来るようになったり、出来なかった正座が可能になったりと、回復された例を挙げればキリが無いほど、膝の痛みの改善に効果的です。
オスグッドや半月板損傷については「スポーツ障害について」をご覧ください。
膝関節の痛みや変形性膝関節症の誤った考え方。
最近、膝関節の痛み、特に変形性膝関節症に対する誤った考えが広く一般に認識される為に、その結果、痛みに対して間違った対処方法が行われている場合が多く見られますので、特に変形性膝関節症について記します。
皆さんもご存知の通り、変形性膝関節症とは、膝の関節がO脚になり、進行すると内側の関節軟骨が潰れてしまい疼痛と膝関節の運動障害を起こすものです。
お年寄りに多く、又、女性に多いのも特徴です。
最初に結論を申し上げますが、病院で処方される足底板やヒアルロン酸の注射などは、殆ど効果が無く、又、最近流行している軟骨成分等を含有した健康食品等も全く無意味です。
何故か?
一般的に変形性膝関節症は、関節軟骨が何らかの原因で潰れ、次の段階でO脚になり、その結果痛みが出ると言う認識のために、上記の様な無意味な事が行われているのです。それは、誤った考えで、先ず第一段階でなんらかの異常(骨盤など)により、膝関節の内側部分の筋肉に痛みが起こり、次に痛みを逃避する為に膝の内側で体重を掛けることが出来ずに、外側に加重を掛けるいわゆる”がに股”での歩行、そして最終的には、変形を伴った膝関節症に移行するのです。
その事を証明する簡単な方法があります。
変形性膝関節症の患者さんに内側に重心を掛けて、内股で歩いてもらいます。殆どの場合、痛みが増強します。逆に膝の内側を極端に前方に押し出し極端な”がに股”で歩行すると、痛みが軽減します。
以上の事だけでも、現代医学の誤った考えの明らかな証明になります。ですから足底板で変形した膝関節を矯正しようとしても無理ですし、使用した事のある方ならわかると思いますが、使用すると余計に膝が痛くなります。
痛みはどうして取るのか?膝関節に限った事では有りませんが、痛みを訴えているのは、筋肉を含めた軟部組織なのです。その軟部組織に対しある種の手法を施すと、かなり痛みが改善します。それから、膝の痛みに限らず、痛みに対して筋トレを奨励する医療機関がありますが、これも全く無意味です。
確かに患者さんは、運動障害等の影響で筋肉が細くなっているのは事実ですが、筋肉が弱くなり膝の関節を支える事が出来なくなったのが原因でもありません。その証拠に、お年寄りで筋肉が何処に付いているのかわからない方でも、痛みなく階段をトントン駆け上がっている方もいます。
50肩や腰痛など、筋トレにより痛みが悪化した経験のある方も多いのではないかと思います。100キロある筋骨隆々のレスラーでさえ、腰痛一つで試合に出られないのです。スポーツ選手などが体力増強を目的とした場合は別として、痛みに対して筋トレは「百害あって一利無し」です。
痛みに対して、痛みを起こしている筋肉や軟部組織に対して何らかの処置をしない限り痛みは改善しません。
当院では、独自の手法により、変形は器質的な変化ですので改善しませんが、痛みはその場でかなり改善させる事が可能になりました。